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【高卒採用は本当に正解か?】高卒者を採用するメリットとデメリットを解説します!

2024年5月9日

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『採用基準に学歴って必要ないのでは?』

『今まで大卒以上を募集していたけど、今後は高卒の採用も検討している』

最近、こういった考え方や採用方針を検討する企業が増えてきています。

多くの企業が人材不足問題を抱え、働き手側も転職が当たり前になってきた昨今、『大卒』『高学歴』などのフィルターで絞ってしまうと、採用難易度は跳ね上がってしまいます。

とはいえ、今まで大卒以上や専門卒以上のみを採用していたら、いま改めて高卒を採用するとなったときのリスクなども気になりますよね。

この記事では、そんな悩みや疑問を持つ人に向けて『高卒採用におけるメリット・デメリットは何なのか』について話したいと思います。

良かったら最後まで読んでいって下さいね。

この記事の内容

  • 社会人における高卒者の割合
  • 高卒採用のメリット
  • 高卒採用のデメリット

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社会人における高卒者の割合

実は日本で最も多い最終学歴は高卒です。

産業等基本集計結果によると、高卒の割合は全体の46.5%

短大や大学、大学院が最終学歴の割合は34.7%となっています。(参照)

最近は大学への進学率も高まっていますが、年代別で見ても20代で43%、30代は33.6%、40代は40%が高卒者なので、若年層でも高卒者の占める割合が多いことが分かりますね。(参照)

また、最終学歴が高卒者の中には、様々な事情で大学を中退した人なども含まれますし、早くから就職し第一線で経験を積んだ方が良い職種に就職した人もいます。

そのため一概に『学力が劣っている』と判断することもできないでしょう。

僕自身、高卒~大卒まで入り乱れる職場で実際に働いたこともありますし、採用コンサルタントとして何社も関わった経験がありますが、『大卒』『高卒』程度では正直スキルやコミュニケーション能力に大きな差はありませんでした。

大卒の中でも一般的に高学歴と言われる大学や大学院を卒業している人と高卒者くらい離れると、ようやく話していて違いを感じられるくらいの差が生まれ始めるかなと感じました。

高卒採用のメリット

ここからが本題です。

高卒者を採用することで、企業にどんなメリットがあるのでしょうか?

今回はそのメリットを3つ紹介していきます。

1.母集団形成がしやすくなる

前述したように、日本で最も多い最終学歴は高卒です。

つまり応募資格を『大卒以上』にしている時点で全体の6割程度を除外していることになります。

そもそも企業が学歴というフィルタリングを行う理由は大きく分けると2つです。

1つは、学力や勉強に打ち込む集中力、忍耐力を評価基準とするため。

もう1つは、採用活動の工数を削減するためです。

大手企業や人気企業では、新卒中途問わず多くの入社希望者がいます。

それらの求職者を全員対応するには膨大なリソースが必要となるため、対応する応募者を絞るフィルタリングとして学歴を設けているという側面があります。

応募の獲得できていない状況であれば、学歴というフィルタリングを行う理由は前者しかありません。

ですが、高卒と大卒でそれほど明確なスキル差はありません。

「高卒者が本当に活躍できるか不安...」という場合は、高卒者のみ面接や書類での選考ハードルを厳しめに見てみるのも良いでしょう。

何より『高卒だから応募すらできない』というのが重大な機会ロス生んでおりもったいない状態と言えます。

2.社内に競争意識が芽生える

高卒者を採用するということは、必然的に実力主義がより顕著になります。

というのも、高卒者が大卒者よりも成果を挙げて早期昇進するというケースが起こり得るからです。

一般的に大卒者と高卒者を比べたとき、大卒者の方が優れているというイメージを持つ人が多いでしょう。

これは社内のメンバーも同じです。

偏見のように感じるかもしれませんが、事実として大卒者の深層心理には『高卒者に負けるわけにはいかない』というプライドを持っている人もいます。

今までは全員が大卒者という似た環境で競っていた従業員に対しても『急に入ってきた高卒者に負けるわけにはいかない』という起爆剤的な側面も期待できるでしょう。

反対に、高卒で入社した新入社員も自分より優れた人材ばかりの環境に飛び込むことで、実力以上の成果を発揮しようと奔走してくれるため、双方にとって良い相乗効果が望めます。

3.多様性が生まれ、組織として強固になる

高卒者と大卒者では、バックボーンや得てきた経験が異なります。

そして、その多方面からの視点は企業や事業が成長する上で重要な材料になります。

例えば、社内の従業員は全員大卒という基準で選考していたとしても、お客様や取引先にまで同じ基準を求めることはできないですよね。

このように、事業や会社の規模を拡大しようと思うと、必然的に関わる人の人数や属性が増えてきます。

そうしたときに同じような属性の人間のみで構成された組織というのは、社内の意思の疎通はしやすい一方で、変化に弱かったり新たな視点でのアイデアというのは生まれにくかったりするため、一定の規模に達すると成長曲線が横ばいになってしまうケースが多かったりします。

その状況を打破する1つの手段が『バックボーンや視点の異なる人間をアサインすること』であり、高卒者という『学歴が異なる』というのは1つの新しい風になるでしょう。

高卒採用のデメリット

次は反対に高卒採用のデメリットについても話したいと思います。

やはり『今まで行っていなかったことを行う』ということにはリスクも伴います。

基本的にはメリットの方が大きいですが、デメリットに関しては以下の3つが考えられるでしょう。

1.派閥や軋轢を生む可能性がある

元々勤めている大卒従業員からすると、高卒採用は特にメリットがありません。

特に安定志向の従業員は、「今までの居心地の良い空気感が脅かされれるんじゃないか」「高卒に昇進で負けたりなんかしたら...」と余計な不安を抱いたりもします。

また、採用した高卒者に対しても成果を挙げるまでは懐疑的な見方になる可能性もあります。

大切なのは、高卒採用を導入初期の頃に採用する人物は『人柄重視』にすること。

スキルを求めるのも大切ですが、イメージ的には即戦力というよりも先輩が自然と教えたくなる後輩感を持っている人がいいでしょう。

2.給与設定や社内への周知などの準備が必要

高卒者と大卒者では給与設定が異なるケースが多いとされています。(同じ場合も有)

そのため、今まで大卒者用の給与設定しか用意していなかった場合、新たに給与設計などを行う必要があります。

学歴によって必ず給与を分けなければいけないわけではないので同一にすることも可能ですが、基本的には分けた方が良いでしょう。

既存従業員の立場やモチベーションを考慮すると、『最初は大卒者よりやや低く設定し、成果次第で学歴関係なく昇給できる』というのが丁度良い着地点になると思います。

また、高卒採用を新たに始める際には必ず会社内に周知しましょう。

人事や経営陣だけで方針を決めて勝手に進めてしまうと、社内の混乱や反感を買ってしまいます。

3.ブランディングを損なう可能性がある

よっぽど稀な例ではありますが、『ハイキャリア集団』『大卒採用』のようなを訴求している場合、ブランディングが崩れたり、方向性がブレていると感じられてしまう可能性があります。

そのような場合には、高卒採用の理由付けが大切になりますね。

『事業を次のフェーズへ』『多様性を持たせるため』のようにポジティブな名目で押し出すのがポイントです。

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まとめ

以上、【高卒採用は本当に正解か?】高卒者を採用するメリットとデメリットを解説します!でした。

高卒採用は、メリットとデメリットをきちんと把握し活用すれば大きな利益を得られる武器になります。

会社の目指したい方向性や未来などを踏まえて、この記事がなにかしらのヒントになれば嬉しいです◎

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この記事を書いたのは...

アジ

  • 1996年生まれ 愛知県在住
  • アパレル店員→採用コンサルタントへ転職
  • 2022年7月 採用コンサルタントとして独立
  • 転職希望者の相談実績:100名以上
  • 企業の採用サポート実績:30社以上

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