顔採用ってよく聞くけど、本当にあるの?
顔採用って誰もが一度は聞いたことありますよね。
就活や転職において、容姿が整った人が優遇されやすいというものです。
ですが、実際に顔採用が行われているのか企業は教えてくれませんし、気になっている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、30社以上の採用コンサルティングを行い数々の企業の人事と話してきた僕が、「実際、顔採用をしている企業はあるのか」について話していきたいと思います。
今回の記事では、下記のポイントについて話していきます。
この記事の内容
- 顔採用とは?
- 実際、顔採用は行われているのか
- 顔採用の影響が大きい・小さい業種
- 顔採用の勘違いしがちなポイント
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顔採用とは?
そもそも顔採用ってなに?という疑問に回答します。
顔採用という言葉に法的な定義はありませんが、一般的には「容姿・外見を主要な判断基準として採用を行うこと」を指すと考えます。
候補者本人の責任によらない要素で採否が判断される事象として、ネガティブな意味合いで使われることが多くあります。
「就職活動や転職活動に顔採用って本当にあるのかな?」
「私が志望している企業が顔採用をしていたら嫌だな」
「顔採用を行なっている企業の選考は時間の無駄だから避けたい」
顔採用に関してこのように思っている人は多いのではないでしょうか?
もし自分が希望している企業が顔採用をしていたらと思うと悲しいですよね。
この後のパートでは実際に顔採用が企業で行われているかを解説します。
実際、顔採用は行われている?
結論から話すと、どの企業、どの業界でも顔採用はあります。
顔採用が多い業界
- 美容業界
- ファッション業界
- ブライダル業界
- 航空業界
- マスコミ・テレビ業界
- 広告業界
ただし、業界や社風によってどれだけ顔を重視するかの違いもあります。
お客様と顔を合わせたり、コミュニケーションを取ることが多い仕事であれば、重要視されることは増えますし、黙々と業務に打ち込む技術者であればそこまで重要視されないでしょう。
また、大前提として顔採用は能力や経験値を大きくひっくり返すほどのものではありません。
例えば、
ある会社の求人に応募してきた能力100のAさんと、能力70のBさんがいたとします。
この場合、たとえBさんの方がいかに顔が良くても採用されるのはAさんです。
顔採用の影響が表れる場面としては、AさんとBさんの能力が0~10程度しか変わらないときでしょう。
能力がさほど変わらないと判断された場合は顔採用が影響する可能性が出てきます。
能力に10の差があっても顔採用されるの?
結論会社の方針によります。
例えば、事務に女性を採用することで男性の営業のやる気が出て営業成績が上がったり、華のある従業員を広告塔とすることで会社の認知が広がったり、現状の能力に10の差があっても、「それを上回る付加価値がある」と感じれば顔採用されることが多々あります。
容姿や性別などに左右されず、誰でも平等に働ける環境を。という現代において、顔採用は時代と逆行した考え方です。
しかし結局は人対人なので、面接官や人事も「この人いいな」と感じるのは感覚的な部分でもあります。
また顔採用を行うことで会社の利益が上がるなと考える面接官も中にはいます。
そう考えると、顔採用がなくなるというのは考えにくいのかなとも思いますね。
顔採用の影響が大きい業種
ここからは顔採用の影響が大きい業界・小さい業種について話してきたいと思います。
まずは、影響の大きい業種からです。
影響の大きい業種
- 営業
- 事務
- 接客、サービス業
基本的にはお客様と直接コミュニケーションを取る業種かつ、専門的な技術というよりは人柄や感情も重要視される業種ですね。
人の感情が絡むことの多い業種だからこそ、感覚的に好印象を抱きやすい人を積極的に採用するというのも頷けます。
また、営業職やサービス業は、会社やサービスではなく「〇〇さんから買いたい」「〇〇さんが身に着けているものを買いたい」と自身の魅力で売上を挙げられる人ほど成長していきます。
外見には信頼感や安心感を与えたり、誠実さを感じさせる効果もあるので、そういった点でも整合性は取れているかもしれませんね。
顔採用の影響が小さい業種
次は顔採用の影響が小さい業界について話していきたいと思います。
影響の小さい業種
- ITエンジニア
- 建築、現場作業
- その他専門職
基本的には、技術や能力の高さが仕事に直結する業種ですね。
人の感情が絡むことが少なく技術や能力を用いて淡々と仕事をこなすような、職人的な働き方をする業種が多い傾向にあります。
もちろん、技術職でもコミュニケーション能力や人当たりは良い方がいいですが、業界的にそういった部分に重きを置いていないケースも多いため、このような傾向が表れているのかなと思います。
顔採用の勘違いしがちな3つのポイント
じゃあ美男美女じゃない時点で不利なんだ...
ここまでの内容で、このように思った人もいるんじゃないでしょうか?
ですがそれは間違いです。
顔採用とは、必ずしも美男美女だけが優遇して採用されるというものではありません。
顔採用とは、顔の良し悪しだけで判断するのではなくその人の見た目によって関わる人に好印象を与えそうというメリットを高く評価することです。
なので、相手に好印象を与える見た目というポイントを達成できていれば、美男美女である必要はありません。
では、相手に好印象を与える見た目とはどうすればいいのでしょうか?
好印象を与える3つのポイント
1.清潔感を大事にする
2.声のトーン、表情を意識する
3.姿勢に気を付ける
3つのポイントに絞ってお伝えします。
1.清潔感を大事にする
1つ目は清潔感です。
具体的には下記のポイントを見直してみましょう。
男性の場合
- 髪型や眉毛は整っているか
- 洋服にシミやシワがないか
- 爪が伸びていないか
- 匂いは問題ないか
- 髭は剃ってあるか
女性の場合
- 髪型や眉毛は整っているか
- 洋服にシミやシワがないか
- 爪が伸びていないか
- ネイルは派手じゃないか
- 匂いは問題ないか
- 化粧はTPOに合っているか
これらはほんの一例ですが、こういった基本的なポイントを1つ1つ押さえていくだけでも、面接官からの第一印象は変わってきます。
第一印象はそのあとの受け答えにも大きな影響を与えます。
実際、面接前は「面接で何を話そう...」と緊張していたりして、身だしなみまで手が回らないことも多く、これらのことを徹底できている人は意外と少ないんです。
なので、こういった些細なポイントを徹底するだけで面接官から好印象を抱いてもらえるでしょう。
2.声のトーン、表情を意識する
2つ目は声のトーン、表情です。
仏頂面&一本調子の人と話していても楽しくありませんよね。
それは面接でも同じなので、かしこまった場で緊張する気持ちは分かりますが、肩の力を抜いて明るいトーン、表情を心がけましょう。
面接は求職者側が話すものというイメージがあるかも知れませんが、実際は双方のコミュニケーションです。
あなたの表情や話し方次第で、面接官も「この人話しやすいな」「もっと話したいな」と思わせることだって可能です。
感情を表に出すのが苦手な人は、喜怒哀楽の表現を普段の1.2倍くらいを意識するといいでしょう。(怒と哀は使うシーンないかもしれませんが...)
3.姿勢に気を付ける
3つ目は姿勢です。
姿勢を正して、堂々と自信を持って面接に臨みましょう。姿勢を正すだけで印象は変わります。
猫背など姿勢が悪いと、暗い雰囲気に見え、自信もないように映ります。また、自信のなさに加えて、だらしなくも見えてしまいます。
同じ内容で合っても面接官は自信をもって話してくれる人を採用しがちです。
普段猫背など姿勢が悪い人は、意識して姿勢をのばすようにしましょう。
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まとめ
以上、ぶっちゃけ顔採用ってあるの?でした。
どうでしたか?
この記事を読む前と、顔採用に対するイメージは変わりましたか?
それともイメージ通りだったでしょうか。結論顔採用とは顔だけで採用を決める事ではありません。
記事の中でも話しましたが、僕は顔採用を行う企業はなくならないと思っています。
だからといって、顔採用が全てというわけでもありません。
この記事の内容が、今転職を考えている人の何か少しでもヒントになればと思います。
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これから転職活動を始める方にオススメの記事をいくつか載せておくので、よかったら覗いてみて下さいね。
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