「ここ最近退職者が相次いでる...」
「立て続けに退職の相談を受けた...」
今この記事を読まれている方の中にはこのような状況に直面している方も多いのではないでしょうか?
従業員の退職というのはシビアな問題ですし、正確な理由や原因が解明しにくい問題でもあります。
ですが、突き詰めると理由と原因はどの企業も共通しがちです。
この記事ではその原因と対処法について話していきたいと思います。
今回の記事で話す内容は下記の通りです。
よかったら最後まで読んでいって下さいね。
この記事の内容
- 『退職ラッシュ』が起こる原因と企業の特徴
- 『退職ラッシュ』を防ぐための対処法
『退職ラッシュ』が起こる原因
従業員の退職が起こることは必ずしも悪いことではありません。
ですがラッシュとなると話は別です。
単発の退職であれば様々な要因が考えられ、明確に会社側に原因があるとは限りませんが、ラッシュとなると高い確率で会社側に何かしらの原因があると考えられるでしょう。
退職ラッシュを止めるには目先の対策ではなく、本質を理解し対応することが大切です。
まずは『退職ラッシュが起こる原因、起こる企業の特徴』から話していこうと思います。
1.下のメンバーの意見をくみ上げる習慣がない
退職ラッシュが起こるとき、一般的には管理職ではなくメンバークラスで起こることが多いでしょう。
そして、メンバークラスが会社に不満が溜まるタイミングの代表として『全然下の意見を聞いてくれない』というものがあります。
「現場の意見はこうなのに」
「雑な指示だけ出されることに納得がいかない」
こんな風な考えを持ちながらも、意見する環境がなく鬱憤が溜まっている従業員は沢山います。
また、下のメンバーの意見をくみ上げる習慣がないということはメンバーの些細な感情の変化にも気づき辛いという側面もあります。
『メンバーの不満や不安に気づくことができず適切なタイミングでケアができない』といったことに繋がってしまう場合もあるでしょう。
2.メンバー同士の結びつきが強すぎる
従業員同士の仲がいいのは良いことですが、結びつきが強すぎるのは考えものです。
従業員の働くモチベーションは、特定の個人ではなく会社そのものに紐づけるようにしましょう。
そのために大切なのは「従業員一人ひとりが何を大切に考えて働いているのか」を理解しておくことですね。
3.会社が特定のメンバーに依存している
どんな会社や部署でも『エース社員』っていますよね。
素行も良く成果を上げてくれるエース社員がいると、管理職はつい頼りがちになってしまいます。
ですが、それがNG行動なんです。
特定の誰かを優遇したり特別扱いすることは、「あの人は特別だから...」と他のメンバーの士気を下げたり、メンバー内での軋轢を生んでしまうことも...
これらを全員に対してきっちり平等にしろとは言いませんが、明確に差を出してしまうと「じゃない方」のメンバーでネガティブな一体感が生まれてしまうのです。
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『退職ラッシュ』を防ぐための対処法
実は、退職者を減らし定着率を上げるための施策と、退職ラッシュを防ぐための施策とは少し異なります。
退職ラッシュを防ぐ施策は、いわば企業側に原因があってその原因を防ぐという『マイナスを0にする作業』
定着率を上げるための施策は、従来を0としたときに更に上の成果を目指す『0からプラスにする作業』です。
そのためどんな企業においても、退職ラッシュを防ぐ施策(環境)を用意した上で、定着率を高める施策へとシフトしていくの理想の動きですね。
では具体的に『退職ラッシュを防ぐ対処法』について話していきたいと思います。
1.立場関係なく意見を発信できる環境を作っておく
自分の意見を発信できる場がないというのは、メンバーポジションにとってはかなりのストレスです。
また、「自分たちの考えや想いは上の人たちに伝わっているんだろうか」という不安にも繋がるでしょう。
上層部へ意見を上げる窓口がない場合、現場のメンバー間で意見を出し合い結託していきます。
そしてその内の1人が退職すると言い出せば「僕も」「私も」と続いてしまうことも...
そうならないように日ごろから現場の意見を上層部、管理職が汲み取れる体制をとっておくことが大切です。
2.『公平』であることを意識する
「周りと比べて期待されていない」
「冷遇されている気がする」
「Aさんの方が好かれてる」
一度こういった疎外感を感じてしまうと、やる気や士気の低下に繋がったり最悪のケースでは退職にまで至ってしまいます。
また、疎外感を感じているメンバー同士が意気投合して『ネガティブな集団』と化してしまうケースも...
このように出来上がった『集団』はふとしたきっかけで一気に退職することも珍しくありません。
大切なのは『集団』を生み出さないことです。
『集団』を生み出すもとである劣等感や他者との比較に日ごろから細心の注意を払い、公平な対応を心がけましょう。
3.一人ひとりの『やりがい』を理解する
同じ会社で働く仲間であっても、『やりがい』や『喜び』を感じるタイミングは様々です。
にもかかわらず、「これを目指すんだ!やりがいあるだろう?」と押し付けるのでは従業員の士気は上がりません。
もちろん管理職が現場のメンバー一人ひとりのやりがいポイントを全て把握したり、全メンバーのやりがいを叶えられる仕事を与えるのは難しいでしょう。
ですが、上司が自分のモチベーションを上げるのが上手だったり、自分の性格を理解した話し方をしてくれていたらそれだけでも嬉しくなりませんか?
退職ラッシュとは「この会社のこういうところが嫌」が連鎖することです。
メンバー一人ひとりの満足度や会社への愛情が高ければ、仮に誰かが不満を漏らしたとしても後に続く人は現れません。
大切なのは、日ごろから従業員一人ひとりと真摯に向き合うことです。
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まとめ
以上、「退職ラッシュを止める方法と退職者の多い会社の特徴について」でした。
企業にとって従業員の退職は大きな損失です。
また、それがスタートアップやベンチャー、中小企業であれば尚更でしょう。
ですが退職ラッシュが起こりやすいのも上記のような成長途中の企業です。
この記事を読んでくださっている経営者や管理職の方々の中には人材を確保し事業を成長させたい半面、どれだけ採用しても同様に退職者も発生し規模拡大がスムーズにいかないという状況に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事以外にも採用や定着率についてまとめた記事を沢山書いていますので、オススメの記事をいくつか載せておきます。
よかったらこの記事と合わせて読んでみて下さいね。
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