コンサルティング業界や不動産業界などでは、積極的に従業員に資格の取得を促す文化があります。
実際にコンサルタントや営業の多くが資格保有者というのは、クライアントからの見え方も良いですし企業としても箔が付きますよね。
ですがその一方、「資格の取得に前向きじゃない従業員がいて困っている」という企業も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな資格の取得に前向きではない従業員への対応に頭を悩ませている方(企業)に向けて、『従業員の資格取得モチベーションを上げる方法』について話していきたいと思います。
今回の記事では以下の内容について話していきます。
よかったら最後まで読んでいって下さいね。
この記事の内容
- 社員が資格取得に後ろ向きな理由
- 資格取得モチベーションを高める方法
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社員が資格取得に後ろ向きな理由
資格取得のモチベーションを上げるためには、『そもそも何故資格取得に前向きになれないのか』の原因を知る必要があります。
勿論、人によって様々な原因が考えられますが、基本的にはこれから話す3つのどれかに当てはまることが多いでしょう。
1.資格の勉強にあてる時間がない
資格取得に後ろ向きな人のほとんどがこの理由に当てはまっているでしょう。
資格取得を目指すとき、1日7~8時間の仕事をこなした後や、出勤前、休憩などの隙間時間で勉強をすることになります。
ですが、正直そんなに意識高く勉強に臨める人はそう多くありません。
特に20代や30代前半の若者世代はその傾向が顕著で、『定時に必ず上がりたい』『ワークライフバランスを大事にしたい』という人も多く、そういった考え方の人たちはプライベートの時間を仕事の勉強にあてるということに抵抗を感じやすいでしょう。
また、日々意欲的に仕事に取り組んでいる人でも、業務時間に100%を注いでいるからこそ帰ったら食事、入浴、すぐ就寝という人もいます。
資格の取得を目指すということは、日々の生活のどこかを勉強に置き換える必要があります。
ですがフルタイムで働いている人からすると「これ以上仕事のことを考えたくない」「やっと仕事が終わったんだから自分の趣味や休息にあてたい」と思っている人が多いというのも現実です。
2.試験に落ちるのが怖い・恥ずかしい
会社が取らせたい資格というのは、『取得することで業務領域が広がる』『取得することで企業(個人)として箔がつく』というケースがほとんどです。
またそのような資格は、誰でも簡単に取得できるというものではないでしょう。
実際に、不動産業界で必須とも言われている『宅建士(宅地建物取引士)』の合格率は毎年15%前後となっており、半数以上は試験に落ちているというデータがあります。
もし自分の学力に自信が無かったり、過去に大切な試験に落ちた経験などがあれば、一緒に仕事をしていく仲間の前で『試験に落ちた』という姿を見せたくないという気持ちから「資格にチャレンジしたくない」と思ってしまう人もいますよね。
3.資格の必要性を感じていない
「なんでこれやらなきゃいけないの?」と思っていることに積極的に取り組むのって難しいですよね。
これは資格取得に関しても同じです。
「この資格がなぜ必要なのか」「この資格を取ることでなにがどうなるのか」などを従業員にイメージ、理解させないとなかなか資格を取る気にはならないでしょう。
資格取得のモチベーションを高める方法
さて、ここからが本題です。
資格取得に後ろ向きな従業員には、どのようなアプローチが効果的なのでしょうか。
3つのポイントに絞って話していきたいと思います。
1.勤務時間内に勉強時間を設ける
会社側からすれば自主的に勉強してくれるのが一番ではありますが、それではモチベーションが上がらない従業員が多数でしょう。
例えば、就業開始30分と終了前30分を勉強時間に充てることで、1日1時間の勉強時間が確保できます。
一見すると業務の時間が1時間減ることは大きな痛手に感じるかもしれませんが、実は企業目線でも就業時間内に勉強時間を設けることのメリットはいくつもあるんです。
就業時間内に勉強時間を設けるメリット
- 自宅よりも集中でき生産性が向上する
- 切磋琢磨したり教え合う文化が育つ
- 従業員満足度が向上する
- 勉強を習慣化できる など
特に教え合う文化が育つことや勉強を習慣化できることは、普段の業務にも活きてくることは多いはずです。
自己学習意欲の従業員が育つことは、会社にとっても大きなメリットになるでしょう。
このように資格取得の勉強を通して、資格だけでなくマインド面の育成にも繋がるため、勤務時間内に勉強時間を設けることは会社側にとってもメリットの大きい施策になります。
2.チームやグループで取り組む
1人でモクモクと資格の勉強に取り組める人であれば、意図や理由を説明すれば積極的に取り組んでくれることが多いでしょう。
反対に『家でモクモクと勉強するのが苦手』という人も一定数おり、そのような人のモチベーションを口頭だけで高めるのは難しいと思います。
そういった人たちのモチベーションを高めるのに有効なのがこの『チームで目標設定し勉強に取り組む』です。
第三者に管理されることで勉強の習慣ができたり、不明点をすぐに解消できたり、時には程良いプレッシャーが勉強に向かう姿勢に繋がることもあるでしょう。
またチームで取り組むことで、資格取得できたときにこれまでの施策や進捗を振り返ることで再現性のあるフローを入手することができます。
好事例などを他グループに共有するなどして全体のレベルアップを図れば、会社そのもののレベルアップにも繋がることでしょう。
3.資格の必要性やメリットを理解させる
資格の必要性やメリットをきちんと理解していない状態では、なかなか意欲的に取り組むことはできません。
「なぜこの資格を取るのか」「取るとどんなメリットがあるのか」を予め説明し、腹落ちした状態で勉強を促すようにしましょう。
ただし、ここで気を付けなければいけないポイントが1つあります。
それは、資格取得のメリットを企業目線だけで話してはいけないということです。
資格を取ってほしい理由やメリットを説明するとき、「取ると会社にとってにこんなメリットがあるんだ」「こういう理由で会社はあなたに資格をとってほしいんだ」という伝え方をしても従業員には響きません。
実際、「資格を取ることであなたにとってこんないいことがある」「〇〇な理由であなたにこの資格を取ってほしい」という伝え方の方がやる気が出ますよね。
資格を取ってほしいというのはあくまで会社目線での話です。
ですが「資格を取ることであなた個人にとってもこんないいことがあるんだよ」ということを理解させることで、従業員は資格取得を自分事として考えてくれるようになるでしょう。
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まとめ
以上、『従業員の資格取得モチベーションを上げる3つの方法』でした。
人のやる気や意欲を動かすというのはデリケートでもあり難しいことですよね。
ですが、企業としても従業員に資格を取ってもらうということは大きな命題でしょう。
今回の内容で僕が伝えたいことは、大きくまとめると2つです。
自主的に「勉強したい」と思わせる環境を用意すること。
従業員の立場に寄り添った目線を持つこと。
この2つが何より大切だと思っています。
管理職になったり、現場をしばらく離れるとこのあたりの感覚がズレがちです...
この記事を参考に、一度取り組みや会社の姿勢を見直してみてはいかがでしょうか。
また、この他にも企業の採用課題などの解決に関する記事を書いているので、よかったら覗いてみて下さいね。
この記事を読んでくださった方にオススメの記事をいくつか載せておきます。
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