『人の言動に左右されやすい、動揺しやすい』
『周囲の些細なことが気になって仕方ない』
こんな人はもしかしたら『HSP(エイチエスピー)』という生まれ持った性質かもしれませんね。
HSPに当てはまる人は、人よりも感情の機微が繊細なため、日々の仕事でもストレスに感じることや悩みを抱えることが多いでしょう。
また、転職の際にも人一倍企業選びや業界選びに気を遣いますよね。
今回はそんなHSPもとい『繊細さん』に向けて、HSPの人が避けた方が良い業界、職業について紹介しつつ、転職時にぶつかる壁について話していきたいと思います。
今回の記事では下記の内容について話していきます。
よかったら最後までご覧くださいね。
この記事の内容
- HSPとは
- HSPの人が避けた方がいい業界や職種
- HSPの人が転職で気を付けるべきポイント
- HSPの人が転職活動でぶつかる面接の課題
- 課題に対する対処法
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そもそもHSPとは
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、人一倍繊細な気質をもって生まれた人という意味です。
HSPの人の特徴としては以下のような例が挙げられます。
HSPに該当する人の特徴
- 些細なことが気になる
- 物事を重く捉えてしまう
- 少しの変化にも動揺してしまう
- ちょっとしたことで落ち込みやすい
- 音や光、匂いなど周囲の環境や刺激に敏感 など
上記のような例を総称して、『心が疲れやすい人』『繊細さん』と表現することもあるようですね。
また、HSPは『感受性の気質』を表す名称であるため病気ではありません。
正式な診断を受けなくても、最近ではネット上で簡単に自己診断できるテストも出回っているため、もし上記の特徴に心当たりがある人は自己分析の一環として一度診断をしてみてもいいかもしれませんね。
HSPの人が避けた方が良い業界や職業
人一倍感受性が豊かで感情の機微が繊細なHSPの人は、転職活動も人一倍慎重に進めることをおすすめします。
なぜなら、「自分に合う業界や企業が何か」を慎重に自己分析する必要があるからです。
その上で『自分に合う』を探す前に、NGを決めておくと業界や企業選びもスムーズに進められるでしょう。
なのでここでは、HSPの人はできるだけ避けた方が良い業界や職業について話していこうと思います。
以下3つのはHSPの人が避けたほうが良いといわれる職業です。
HSPの人が避けたほうがよい職業の例
- 新規開拓の営業職
- クレーム対応等のカスタマーサポート
- 交替制やシフト制などで生活リズムが不規則になる職種
1.新規開拓の営業職
全く関係性のない相手に対してサービスの提案や世間話をすることって、結構な心理的ストレスがかかりますよね。
また、営業職にはノルマや目標数字があったり、特に新規営業職は体育会系な風土であることも...
「バリバリ働いて稼ぎたい!」「あえてプレッシャーを感じる環境下に身を置いて成長したい!」という人にはとても向いている職業ではありますが、HSPの人との相性はあまりよくないかもしれません。
ただし、HSPの人の中にも「しっかり稼げる仕事がしたい!」「営業職にチャレンジしてみたい!」という人もいるでしょう。
そんな人は営業のタイプを見直してみたり、企業のHP等から『自分に似た属性の人が活躍しているか』『HSPに理解がありそうか』などをじっくり精査するなどした上で応募してみると良いでしょう。
こちらの記事で、営業のタイプについてまとめているのでよかったら覗いてみて下さいね。
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2.クレーム対応等のカスタマーサポート
コールセンター業務や受電業務は、経験や学歴を問わず体力的な負担も少なく、服装や髪型、ネイルなど外見の自由度も高いため女性を中心に人気の高い職業です。
確かに、会社によっては製品の説明や簡単な問い合わせ対応が業務内容の場合もありますが、その問い合わせ対応がクレーム対応だと話は変わってきます。
電話でのクレーム対応は、お客様も現在進行形でモヤモヤを抱えている+相手の顔が見えないという点から強い言葉を浴びせられるケースもあります。
中には理不尽な言い分をぶつけてくる人もいるため、クレーム処理においてコミュニケーション力やヒアリング力はもちろん、それ以上に重要視されるのが『聞き流す力』です。
そうすると、一般の人以上に言葉を重く捉えてしまうHSPの人は、こういった仕事とは相性が良くないと言えるでしょう。
3.交替制やシフト制などで生活リズムが不規則になるもの
感情や精神を安定させるために『生活サイクルを保つこと』は大切な要素です。
日々決まった時間に起きて、決まった時間働き、休日はしっかり休む。
このような一定の生活リズムで生活することで感情や気持ちが安定しやすく、健康な状態で過ごせると言われています。
反対に、交替制の勤務や毎日シフトの時間が変わることで食事や睡眠時間が前後する仕事というのは、気づきにくいかもしれませんが実は精神的にも負担がかかりやすいものです。
実際、交替制が一般的な製造業では「交替制が身体に合わず寝不足になる」「人が休んでいる時間に働いているのがむなしくなる」「生活習慣が乱れて体力的に辛い」などの理由から退職する人も多数います。
そのため、人よりも環境や状況に左右されやすいHSPの人は、できれば固定シフト、固定休の仕事がオススメです。
中でも、日中に活動できる日勤の仕事を選ぶと精神的にも良いでしょう。
HSPの人が転職で気を付けるべきポイント
では、実際にHSPの人が企業や業界を選ぶときにはどんなことに気を付けると良いのでしょうか?
ここからは、HSPの人が転職や就職の際に気を付けるべきポイントを以下の3つに絞ってお話したいと思います。
HSPの人が避けたほうがよい職業の例
- 新規開拓の営業職
- クレーム対応等のカスタマーサポート
- 交替制やシフト制などで生活リズムが不規則になる職種
1.社風や風土が自分に合っているか
誰もが転職や就職のときには企業の社風や風土を気にすると思いますが、HSPの人は更に慎重に考えるべきです。
そこで、特に見るべきポイントは2点あります。
『自分に似た境遇、環境の人が活躍しているか』と『掲げている社風や風土がきちんと浸透しているか』です。
これはHPやSNSなどから拾い上げることができますが、それだけで心配な人は『Open Work(オープンワーク)』などで実際に働いている(いた)人の口コミもチェックしておくと良いでしょう。
※ただし口コミサイトはあくまで主観であることが多いので、全てを真に受けるのはご法度です。
HPやSNSなどの情報と照らし合わせて、全体像を明確にしていくことが大切ですね。
2.人と比べない
転職活動にかかる時間や、内定が出るまでの時間は人それぞれです。
1ヶ月以内に転職活動を終えられる人もいれば、3ヶ月以上かかる人もいるでしょう。
特にHSPの人の転職活動は、企業選びや自己分析に人よりも時間をかけるため、人よりも長くなりがちです。
ですがここで焦ってはいけません。
「自分は人と比べて進みが遅い...」「こんなペースで本当に内定が貰えるのかな...」などネガティブな感情が頭をよぎるかもしれませんが、気にする必要はありません。
転職活動で大切なのは『一歩一歩確実に前に進むこと』です。
反対に一番気を付けるべきなのは『焦ったり妥協で転職先を決めてしまうこと』です。
周囲の声に敏感に反応してしまうのはHSPの人の特徴ではありますが、あくまで転職は自分のペースで。
焦らず丁寧に進めるようにしましょう。
3.ワークライフバランスを尊重できる仕事を選ぶ
『働き方』というのは様々です。
「ハードワークでもいいからしっかり稼ぎたい!」という人もいる一方、「収入はそこそこでいいから自分の時間を大切にしたい」という人もいますし、それ以外にも人によって大切にするものは様々でしょう。
ですが、HSPの人が働きやすい環境というのはある程度共通しています。
それは『ワークライフバランスを尊重できる環境である』ということです。
感情の機微が繊細なHSPの人にとって、仕事を離れてリラックスする時間を作ることは安定した毎日の生活を送るうえで大切なことでしょう。
転職先の企業(業界)を選ぶときには、実際に入社したらどんな1日を送ることになるのかを予めイメージしてみて下さい。
また、求人票からワークライフバランスの情報を読み解くには下記のポイントに注目すると良いでしょう。
ワークライフバランスを読み解くポイント
- 残業時間
- 休日数(年間休日や休日体系)
- 有給休暇の消化率
- 産休制度や育休制度の有無(実績など)
- 社内行事などの有無や頻度 など
HSPの人が転職活動でぶつかる3つの面接の課題
ここまではHSPの人におすすめの職業や気をつけるポイントを説明してきました。
次は実際の転職活動でHSPの人がぶつかる面接での課題について説明します。
転職活動において面接は避けることのできない壁なのでしっかりと理解しておきましょう◎
よくある課題
- 面接自体が苦手
- 面接のこと考えすぎて不安になる
- 面接で完璧に伝えようとしてしまう
1.面接自体が苦手
面接は初対面の相手とコミュニケーションを取る必要があり、誰もが緊張しやすい場面です。
特にHSPの人にとってはプレッシャーを感じやすい時間になるでしょう。
また転職活動での面接という独特の空気感もあり、どうしても苦手意識や不安、恐怖といった感情を持ちやすいため、苦手意識を持つ方も多いでしょう。
2.面接のこと考えすぎて不安になる
冒頭でもお話ししたようにHSPの人は些細なことでも、深く考えすぎてしまうという特徴があります。
そのため面接前に「こうなったらどうしよう」「もし〇〇だったら...」とネガティブなことを考えすぎて、疲れ切ってしまったり、必要以上に不安を感じすぎてしまうという人も多いようです。
3.面接で完璧に伝えようとしてしまう
細かいことにもすぐに気がついてしまうHSPの人は、面接を完璧にこなそうと考える人が多いです。
この完璧主義な部分が、常に面接の事を考える原因や自分はできない人間だと責める原因になってしまい結果として面接が苦手、不安の種にもなってしまいます。
課題に対する対処法
では面接では先ほど話した課題に対してどのように対処すれば良いのでしょうか?
課題に対処するために以下のことを意識して面接に臨みましょう◎
対処法の例
- 緊張や不安になる自分を許してあげる
- 面接前には面接以外のことを考える時間を作りリラックスする
- 面接で話すことの丸暗記は避ける
1.緊張や不安になる自分を許してあげる
面接前はHSPの人に限らず緊張や不安になる人が多いです。
自分だけではなくみんなが緊張や不安になると考えれば少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。
また緊張や不安になることは悪いことではなく、自分が転職に向けて真剣に取り組んだからこそ生まれるものです。
そのような自分を許すことで緊張や不安が和らぐことでしょう。
2.面接前には面接以外のことを考える時間を作りリラックスする
面接のことばかり考えるのはやめましょう。
意図的に面接の事を考えないようにすることで、脳みその疲れを解消でき心や頭に余裕ができます。
どうしても面接のことを考えてしまう人は体を軽く動かすなど、いつもとは違った行動をとってみてください。
そうすることで自然とリラックスでき新たな考えが浮かんでくるかもしれません。
3.面接で話すことの丸暗記は避ける
面接で想定される質問の解答を丸暗記するのはやめましょう。
丸暗記をするとどうしても内容が出てこなかったり、忘れてしまったりした時に上手く対処する事が難しいです。
そのため、話す内容の概要だけを覚えておき、当日の質問に合わせて話すようにしましょう。
丸暗記するとそれを伝えようと必死になり、棒読みになることもあります。
当日の質問に合わせて話すことで感情も加わり、より魅力的に伝えることができるでしょう。
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まとめ
以上、『HSPの人が転職しない方がいい業界や職業とは?転職に向けた課題と解決方法をお伝えします。』でした。
僕は自分自身がHSPなわけではありませんが、仕事柄HSPの人と関わったり転職の相談に乗った経験もあります。
その上で一つ言えることは、『HSPは転職に不利ではない』ということです。
確かにHSPの人は他の人よりも考えることが多かったり、慎重な決断が必要になるのは事実です。
ですがそもそも転職というのは大きな決断ですし、慎重に進めて損をすることはありません。
もし今転職について悩まれているHSPの人は、この記事を参考に焦らず慎重に転職活動を進めて下さいね。
また、このブログではこの記事の他にも転職に役立つ情報を発信しています。
この記事を読んでくれている人にオススメの記事をいくつか載せておくので、よかったら覗いてみて下さいね。
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