新しい職場に入社したてでも、一週間程度で「退職したい」と思うことはありますよね。
「職場環境が合わなかった」
「人間関係に苦労している」
「労働条件が求人内容と異なっていた」
など理由は人によって様々だと思います。
ですが、その誰もが「辞めたいけどこんなに早く退職なんてできないよな...」と考え、中には退職を思いとどまる人もいるでしょう。
今回の記事では、入社して1週間程度しか経っていないけど退職したいときの対処法や退職意思の伝え方について話していこうと思います。
今回の記事で話す内容は以下の通りです。
良かったら最後まで読んでいって下さいね。
この記事の内容
- そもそも1週間で退職はすることはできるのか
- 入社して1週間で退職する人の割合
- 1週間で退職する人の主な理由
- 1週間で退職するにあたってのポイント
- 超早期退職した後の転職活動
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そもそも1週間で退職することはできるのか
結論、入社後1週間でも退職届を出すことは可能です。
これは民法で定められています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法|e-Gov法令検索
多くの会社では「退職の申し出は◯ヶ月前までに申し出ること」と明記されていますが、法的な拘束力はありません。
ただし、退職届を出してから2週間経たないと退職できないことは覚えておきましょう。
将来のことを考えても円満に退職することをおすすめします。
入社して1週間で退職する人の割合
「入社して1週間で退職する人っているのかな?」と不安になっている人も多いと思いますが、実際入社から1週間以内に退職する人も一定数います。
リクルートワークス研究所『全国就業実態パネル調査2020』によると、「1ヶ月未満」の離職者の割合は、全体のおおむね5%となっていることが明らかになりました。
1週間以内のデータはありませんでしたが少なからず、すぐに転職をする人がいるのは事実です。
◇3年以内離職に占める超早期離職の割合
※画像引用:リクルートワークス研究所
実際、僕が転職相談を受けた中にも「入社後1週間で転職を考えている」という方がいました。
その方は結果的に転職活動を成功され、今では自分に合った環境で仕事に励まれています。
確かに短期離職をすると次の仕事探しの際に不利になることもあるのですが、1週間で辞めたいとなると何か企業側にも要因があるはずです。
「うちに入社してもまたすぐに辞めてしまうんじゃないか?」という企業側の懸念点を払しょくできれば、超短期離職だったとしてもスムーズに転職活動を進めることは可能でしょう。
1週間で退職する人の主な理由
1週間という短期期間で転職を考える人の理由は主に下記の3つです。
それぞれ確認していきましょう!
主な退職理由
- 入社前の説明と仕事内容が異なる
- 入社前の説明と条件が異なる
- 人間関係や職場環境が悪い
1.入社前の説明と仕事内容が異なる
入社前の募集概要や面接で説明された仕事内容と配属後の仕事内容が異なることは転職後によくあるトラブルです。
これは、そもそも募集概要に仕事内容があいまいに書かれていたり、面接の際にしっかりと説明がない場合に起こります。
実際の仕事内容が自分の意に沿わないものであれば、1週間という短期間で転職したいと思うこともあるでしょう。
2.入社前の説明と条件が異なる
「入社前に受けた説明や条件が入社後に違った」ということも少なくありません。提示された給与と実際の給与に差があれば、誰もが不満に思うでしょう。
また「就業時間が言われていた内容と違った」、「正社員で採用されたはずが契約社員だった」なども入社後1週間で転職を考える理由になります。
双方の合意なしに条件を変更することはできないので、まずは会社にしっかりと伝えましょう。
それでも改善されない場合は労働基準監督署や弁護士への相談を検討してください。
3.人間関係や職場環境が悪い
人間関係や職場環境も1週間で転職を考える大きな理由になります。
これらに関しては実際に入社してみないとわからないことです。
短期間ですぐにわかることではないので、少し様子を見ることをおすすめしますが、セクハラやパワハラが横行している会社はすぐに退職した方が良いでしょう。
またサービス残業が多いことや有給休暇を取らせてもらえないなんてこともあるので、入社後にしっかりと見極めることが大切です。
1週間で退職するにあたってのポイント
入社して1週間で退職すること自体に問題はありませんが、そのまま働けるのならそれにこしたことはありませんよね。
もしかしたら今「辞めたい...」と感じている理由次第では、それを解決しストレスなく働き続けることができるかもしれません。
ここからは早期退職を決断する前に気を付けるべきポイントや退職の意思を伝えるうえで大切なポイントについて話していこうと思います。
大切なポイント
- 部署の異動や待遇の変更ができないか確認する
- 人間関係の問題であれば上司に相談する
- 退職理由は正直に伝える
- 退職代行を使うという選択もあり
上記について解説します。
1.部署の異動や待遇の変更ができないか確認する
超早期退職の理由として多いのは、「仕事内容が思っていたのと違った」「待遇が言われていたのと違う」です。
実際僕も一度転職を経験しているのですが、
転職した初日に改めて給与形態を聞いたとき、面接や求人票で認識していたものと異なっていました。
僕はその場で質問し、上司が確認してくれたところ求人票や面接で認識していた内容が正しく、謝罪をいただき給与の問題もクリアになりました。
僕は臆せず質問できるタイプなのですが、人によっては聞き辛かったり、内容次第では聞くかどうか悩むレベルのものもあるでしょう。
ですが、内容によっては企業側の認識がズレており、それに気づいていないというケースもあります。
もしあなたが今望んでいたものと異なる環境に置かれていた場合、企業側も悪意があってそういった配属をしていない可能性も...。
ちょっとした認識のズレであれば企業側も対応してもらえると思うので、そういった点が1週間で転職したい理由なのであれば、まずは一度上司や同僚に相談してみましょう。
2.人間関係の問題であれば上司に相談する
その他に転職理由として多い理由は「職場に馴染めない」「苦手な人がいる」などの人間関係絡みの理由です。
先ほどお伝えした通り、人間関係を1週間で判断するのは早計だとは思うので、そういった理由であれば1ヶ月程度は判断の時間を取ってほしいところではあります...
ですが、部署の雰囲気が生理的に受け付けられなかったり、身近にどうしても合わない人がいると、1ヶ月耐え続けるというのも酷ですよね。
そんなときは正直に身近な人に相談しましょう。
意外とよくあるのが、入社して間もないから知らされていないだけで、「〇〇さん来月退職らしいよ」「△△さん今月で異動だよ」といったもう少し時間が経てば問題が解消するというケースです。
また、根本的な解決としては、気になる人(部署)の気になる点を上司や同僚に相談するのも有効です。
新入社員が入社したとき、周りの従業員も「あの人馴染めるかな...」と気にかけています。
だからこそ、外部から入ってきたばかりのフラットな目線で、「ここがおかしいと思います」「ここってこうじゃないですか?」と意見することは、企業側にとってもリアル意見をくみ取る貴重な場と認識するはずです。
(自分にとっての不都合を解消するだけの主観的な意見や要望はNGですよ...!)
その意見を真摯に受け止め、改善に動いてくれる企業であれば今後も働き続けることができるでしょう。
反対に、意見をくみ取る姿勢を見せてくれないようであれば、予定通り1週間で退職しても問題ないと僕は思っています。
3.退職理由は正直に伝える
早期退職の気まずさから、ついついそれっぽい理由を作って話そうとしていませんか?
結論から言うと、それはNGです。
正直に理由を話すことは気まずく感じるかもしれませんが、そもそも1週間ではまだ信頼関係を築けていない状態でしょう。
それなら変に気を遣わず、「思っていた仕事と違った」「雰囲気についていけない」など正直に話してしまいましょう。
早期退職の理由というのは企業にとっても今後の新入社員の受け入れ態勢の参考にしたいでしょうし、作った理由ではどうしても嘘っぽさが残ってしまいます。
後腐れなく綺麗に退職するためにも、転職理由は正直に話すことをおすすめします。
4.退職代行を使うという選択もあり
退職の意思を伝えるのは、できれば自分の口から直接伝えるようにしましょう。
ですが、言いにくい環境や雰囲気に流されてズルズルと精神的負担を抱えたまま過ごすのであれば、退職代行を使うという選択もありだと僕は思います。
最終的に一番大切にするべきなのは自分自身です。
自分自身のメンタルや生活を守るために最善の選択をしましょう。
退職代行を利用すれば、基本的にはその後一度も出社することなく退職することが可能です。
「どうしても今すぐ辞めたい!」という方は一度検討してみてもいいかもしれませんね。
※こちらの記事で退職代行について書いているので、よかったら参考にしてみて下さいね。
【利用者急増中】退職代行を利用したことがある人の割合は?退職代行を使って退職するのは恥ずかしいこと?
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入社後1週間で退職した後の転職活動
入社後1週間で退職することは悪いことではありません。
ですが、次の転職活動で不利な要素になることも確かです。
では、早期退職した後の転職活動で気を付けるべきポイントとは何なのか?についてお話ししたいと思います。
気を付けるべきポイント
- 応募書類に短期離職理由を書き込む
- 「次回は短期離職しない」という根拠と安心感を与える
- 転職エージェントを活用する
上記について解説していきます。
1.応募書類に短期離職理由を書き込む
どれだけ優れた学歴や資格を持っていても、1度の短期離職があるだけで書類選考を通過できないということはザラにあります。
それは企業側が「またうちでもすぐに辞めてしまうかも」と感じてしまうためです。
「面接で直接話せば解消できる!」という人も多いかもしれませんが、書類選考を通過しなければ面接に至ることもできません。
応募書類の段階、特に職務経歴書などに「〇〇な理由で入社し、〇〇業務に就いたものの、〇〇な理由で退職に至りました」という形で記載しましょう。
その上で大切なポイントは、『愚痴っぽくならないこと』と『長々と書き連ねないこと』です。
2.「次回は短期離職しない」という根拠と安心感を与える
短期離職理由を明記すると同時に、「だから御社では中長期的に活躍したいと考えています」という内容もセットで伝えるようにしましょう。
できれば感情論だけではなく、短期離職理由と絡めて明確に根拠のある伝え方ができるとベストですね。
3.転職エージェントを活用する
短期離職後の転職活動は、通常時の転職活動と難易度や進め方が一気に変わります。
今まで就活や転職活動で困ったことがなかった人でも急に苦戦するなんてことも....
そんなときに頼れるのが転職エージェントです。
転職エージェントは採用、転職についてプロの視点からアドバイスやサポートをしてくれます。
転職エージェントが行ってくれるサポートの一例
- 希望条件のヒアリング
- 応募企業の選定
- 書類作成のサポート・添削
- 面接対策
- 企業とのやりとり など
短期離職というネックがあっても、適切な対策や攻略法を教えてくれることでしょう。
今まで転職エージェントを活用したことがない方も一度検討してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
以上、『転職して1週間で退職しても大丈夫?伝え方やその後の転職のポイント』でした。
最近では『転職するのが当たり前』な風潮になってきましたが、まだまだ人生の大きなターニングポイントであることには違いありません。
だからこそ1回1回の転職に慎重になったり、「こんなにすぐ転職してもいいのかな?」と考えることも多いかもしれませんが、それで自分自身を苦しめることになるなら思い切って転職する方が僕はおすすめです。
早期退職=転職できなくなるというわけでもないので、気を取り直して転職活動を始めましょう。
このサイトでは、この記事以外にも転職活動の成功をサポートする記事を掲載しています。
これから転職活動を始める方に;おすすめの記事をいくつか載せておくので、よかったら覗いてみて下さいね。
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