ここ最近、ビジネスYouTuberをはじめとしたインフルエンサーが新規事業として転職エージェント(人材紹介業)を始めるケースが増えていますよね。
皆さん「人のキャリアに関わる事業がしたいと思ったから」「自分のこれまでの経験を活かして人のキャリアをサポートしたいから」と新事業を始めるにあたっての経緯を話しますが、本当なのでしょうか?
今回は、ビジネスYouTuber(インフルエンサー)が人材紹介事業を始める理由について話していきたいと思います。
この記事で話す内容は以下の通りです。
よかったら最後まで読んでいってくださいね。
この記事の内容
- 人材紹介事業を始めたインフルエンサー
- インフルエンサーが人材紹介事業を始める理由
- インフルエンサーが始めた人材紹介事業はオススメなのか
\ ハイクラスな転職を叶えるなら /
~ ITや異業種からの転職者も多数対応 ~
人材紹介事業を始めたインフルエンサー
ここ数年でYouTuberの中でも『ビジネスYouTuber』というジャンルが確立されてきました。
ビジネスYouTuberのよくある流れとして、まずは自分の培ったノウハウや過去の話で人気になった後、コンサルティングや人材紹介などの事業に展開するケースが増えています。
ここでは人材紹介業に事業を展開しているインフルエンサーを紹介していこうと思います。
1.株本祐己 / StockSun株式会社
YouTubeチャンネル『年収チャンネル』や『内定チャンネル』などを運営する株本さんは、ビジネスYouTuber界で最も有名と言っても過言ではない人物です。
自身が取締役を務めるStockSun株式会社では、『年収スカウト』というサービスを展開されており、「待つだけで今より年収が高いオファーが届く」という稼ぐことにフォーカスした人材紹介プラットフォームを運営しています。
『年収スカウト』については年収チャンネルや内定チャンネルなどの冒頭にアイキャッチを入れられていることも多いので、動画視聴者であれば聞いたことがある人も多いかもしれませんね。
『年収チャンネルメンバーがキャリアアドバイザーに』とも謳っているので、動画視聴者やファンにとっては「憧れの人にキャリアの相談ができる!」とサービスに登録する人も多いことでしょう。
2.兼頭竜矢(あいみつ) / 株式会社ソロモンリサーチ&コンサルティング
兼頭さんは現在『あいみつ』という2人組のYouTuberとして活動されており、元々キーエンスの営業職として優秀な成績を収められていました。
キーエンスでは史上最年少で販売促進グループに抜擢されるなどの功績を残しており、『あいみつ』ではキーエンス時代のエピソードや、営業職についての考え方などを発信されています。
その兼頭さんが代表を務める株式会社ソロモンリサーチ&コンサルティングでは、『営業人材の価値を最大化すること』をミッションに掲げており、兼頭さんの経験を活かした『営業コンサル』や『営業特化転職エージェント』などの事業を展開されています。
ご自身の経験をもとにしているからか『営業特化』をウリにしているのが特徴です。
3.岡哲也 / 株式会社インビクタス
岡さんは博報堂やプルデンシャル生命保険などの大企業渡り歩き、現在は自身が立ち上げた株式会社インビクタスにて代表取締役を務められています。
プルデンシャル時代にはマネージャーや支店長としてマネジメント面でも優秀な成績を収められており、そのノウハウを活かしてインビクタスでは営業コンサルティング事業を展開されています。
また、インビクタスでは営業職特化型の転職エージェント事業『タフガイ転職』も展開されています。
こちらも兼頭さんと同様、自身の営業としてのキャリアや経験を活かし『営業特化』であることが特徴と言えるでしょう。
4.サスケ・コーキ(トプシュー) / 株式会社ユースフル
サスケさん、コーキさんがメインで出演されているYouTubeチャンネル『トプシュー/キャリアの図書館』は、商社や外コンのあるあるをまとめたショート動画や、キャリアに関する動画が人気コンテンツとなっています。
トプシュー転職の特徴は、35歳以下の方を対象に総合商社、コンサル、ベンチャーなど経験豊富なエージェントが転職をサポートしてくれるという点です。
サスケさんは元総合商社(三菱商事)、コーキさんは元外資系コンサル(アクセンチュア)という経歴を持っていることから、幅広い視点での転職支援が期待できそうですね。
インフルエンサーが人材紹介事業を始める理由
ここからが本題です。
なぜビジネス系インフルエンサーは人材紹介事業を始める人が多いのでしょうか?
勿論「人のキャリアをサポートしたい」という気持ちがあるのは大前提だと思いますが、それ以外にも僕は「こんな理由なんじゃないかな」と思うものがあります。
それは『人材紹介事業の利益率の高さとインフルエンサーとしての集客力の相性がいいから』です。
そもそも人材紹介業とは、人材を採用したい企業と転職希望者のマッチングが成立した時に企業側から発生する紹介手数料を売上とするビジネスモデルなので、キモとなるのは『いかに転職希望者を沢山獲得できるか』です。
一般的な人材紹介会社は、転職希望者を獲得するために求人サイトやHP、SNSなどを活用しており、多大な広告費をかけないと転職希望者が獲得しづらい状況になっています。
一方で、インフルエンサーであれば自身のネームバリューで転職希望者を集めることができるため、広告宣伝費をかけずに済みます。
また、人材紹介業は必要なものや経費が少ないため利益率が高く、広告宣伝費をかけなければ利益率70~80%越えも可能です。
1件の紹介成功で数十万円~中には百万円以上になるケースもあるので、簡単に始められて尚且つ利益も高いという点から、集客力の高いインフルエンサーと人材紹介事業は相性が良いと言えますね。
また、一般的に人材紹介会社にとって『獲得したい人物像』というのもあります。
募集したい人物像
- 若年層(20代~30代半ばまで)
- 高学歴
- 転職回数が少ない人
- 営業職志望(企業によって違い有)
なぜこのような転職希望者を獲得したいかというと、『紹介しやすい』『高単価な紹介単価になりやすい』からです。
紹介先企業から「こんな人を紹介してほしい」というオーダーがあるのですが、その時点で学歴や年齢、転職回数などの規定が設けられているケースがほとんどです。
そのため、人材紹介会社としてはその規定をクリアできない人の転職サポートをすることは難しいんです。
なので『若手のキャリアをサポートする!』などの名目で年齢の規定を設けている場合が多いんですね。
また、紹介先企業の職種によって紹介単価も変動します。
事務職などは比較的安価で20~50万円程が相場、一方で営業職や専門職になると70~120万円など高額な紹介単価になります。
専門職を大量に獲得するのは難しいため、「労働人口が多い+紹介単価の高い営業職の人を多く獲得したい!」と人材紹介会社の多くが考えていることでしょう。
そのため『営業特化×若手』のように絞っているのは高単価かつ紹介しやすいというビジネス的視点も見えてきますね。
インフルエンサーが始めた人材紹介事業はオススメなのか
インフルエンサーが始めた人材紹介事業はオススメなのか?それとも怪しいのか?
答えとしては『一般的な人材紹介会社と変わらない』です。
「人のキャリアをサポートしたい」という想いもビジネス的なマインドも、どちらの面においても最終的に利益を生み出すというゴールが変わらない以上、一般的な人材紹介会社と大きな違いは生まれないでしょう。
インフルエンサーとしてのブランディングがあるという点から丁寧な対応をしてくれるというメリットはあるかもしれませんが、それは企業の看板がある大手の人材紹介会社も同様と言えます。
なので「今まで人材紹介会社って避けてたけど、この人が始めたサービスなら...!」というようなファン心理から一度サービスを利用してみるのは大いにアリだと思いますし、紹介会社を複数並行して利用するのも1つの選択肢です。
\ あなたに合ったエージェントを見つけます! /
~ オンライン面談実施中 ~
まとめ
以上、『ビジネス系YouTuberが転職エージェント(人材紹介業)を始めるのはなぜ?』でした。
こんなニッチな疑問を持つ方がどれくらいいるのかは分かりませんが...笑
もしそんな疑問を抱えていた人のモヤモヤが解消できたら嬉しいです。
また、このサイトではこの記事以外にも転職活動の成功をサポートする記事を掲載しています。
これから転職活動を始める方にオススメの記事をいくつか載せておくので、よかったら覗いてみて下さいね。
【関連記事】
【転職面接1回だけで即内定はヤバい?】怪しくみえるその会社、本当に大丈夫?
【意外と稼げる?】転職エージェントってどんな仕事?営業とは違う?
【フリーランスになる前に...】独立前にしておくべき準備を現役フリーランスが解説します!
なお、転職活動や仕事探しでお悩みの方は『当サイトの問い合わせフォーム』や『インスタグラムのDM等』でも受け付けているので、お気軽にご相談下さいね。