採用担当の教科書

【オススメの方法とNGを説明!】退職を引き止めたいならこうやって引き止めて!

2023年11月22日

当記事ではアフィリエイト広告を利用しています

「社員から退職届を受け取ったor退職の相談を受けたけどなんとか引き止めたい!」

こんな経験はありませんか?

ベンチャー企業や中小企業にとっては、『人材』というのは会社を運営する上でかけがえのないものだと思いますし、大手企業においても手放したくないエース社員というのは存在すると思います。

そんなときにどんな引き止め方をすると良いのか悩みますよね。

この記事では、そんな悩める人事(上層部)の方に向けて、『オススメの退職の引き止め方』『やりがちだけどNGな引き止め方』について話していきたいと思います。

自己紹介

アジ

  • 1996年生まれ 愛知県在住
  • アパレル店員→採用コンサルタントへ転職
  • 2022年7月 採用コンサルタントとして独立
  • 転職希望者の相談実績:100名以上
  • 企業の採用サポート実績:30社以上

今回の記事で話す内容は以下の通りです。

良かったら最後まで読んでいって下さいね。

この記事の内容

  • 退職を引き止めることはよくないのか
  • やりがちだけどNGな引き止め方
  • オススメの引き止め方

~ 無料プランニング実施中 ~

退職を引き止めるのはよくないこと?

そもそも退職を引き止めることはよくないのでしょうか?

その答えはNOです。

よく、「退職の意思が固まっている人を無理に引き留めてもお互いのためにならない」という意見を聞きますが、それは半分正解で半分不正解だと僕は思っています。

なぜなら退職を引き止めることは、退職を引き止められる可能性に加えて、会社の状況を客観的に知る自己理解に繋がったり、社員の本音を聞ける貴重な機会になったりもするからです。

とはいえ、間違った引き止め方をしてしまうのは逆効果です。

退職を引き止めることもできないだけではなく、更に会社の印象を下げてしまったり、社員の退職という出来事から何も学ぶことや得ることができずに終わってしまうでしょう。

大切なのは『適切なアプローチ方法で退職を引き止めること』です。

そのためにも、退職希望者の本音や気持ちを汲み取り、NGな引き止め方を理解した上で接することが大切です。

まずはNGな引き止め方から話していきましょう。

やりがちだけどNGな引き止め方

NGの引き止め方の多くは、『引き止めたい!』という気持ちが強く出すぎて相手の気持ちを考えられていないというケースがほとんどです。

具体例を挙げるので、実際に行っていないか、行いそうになっていないかを見直してみましょう。

1.要望を聞きすぎる

何よりもまず真っ先に伝えたいことがコレです。

「どうしたら退職を考え直してくれる?」と相手に尋ねてしまっていませんか?

「給与の見直しを...」「役職の見直しを...」「裁量をもっと持ちたい...」など退職希望者の意見を聞いて、従来の規定から大きく外れたことをしてしまうのは短期的に見ても中長期的に見てもNGです。

短期的には、その待遇変更が周囲の社員に漏れてしまい、不平等感から更なる亀裂に繋がってしまう危険性。

中長期的には、「退職をちらつかせて交渉すればイケる」という弱みを握らせてしまうという危険性です。

また、一度でも待遇向上で退職を取りやめた者は、周りの社員が本当に既定の評価制度に則った待遇で働いているのか疑心暗鬼にもなります。

つまり、自分と同じように従来とは異なる特別な待遇を受けているんじゃないかと勘繰ってしまうということです。

このような理由から、いくら退職を引き止めたい人材だったとしても、退職希望者の要望を聞きすぎるのはNGです。

ただし、「子どもが生まれたばかりでフルタイムが厳しいので時短勤務できれば...」のような企業として前向きに発展できるものであれば、柔軟に受け入れることも大切ですね。

2.他者と比較する

「あなたはこんなに優秀なんだ!」「こんなに必要としているんだ!」というのを伝えるために、他者と比べたり他者を下げたりして話していませんか?

「正直、他の人なら抜けられても困らないけど〇〇さんは抜けないでほしい」

「××さんよりも君は優秀なんだから」

このような周りの人と比較するような言い方や周りを下げるような発言は、いくら引き止めるためとはいえ絶対NGです。

退職を考えている人は、会社のことを一歩引いた冷静な目線で見ています。

そんなときにこのような発言をしてしまうと、裏表を感じたり、従業員に対して不誠実な印象を与えてしまう可能性があります。

「会社にとって〇〇さんが必要なんだ!」ということを熱量を持って伝えることは大切ですが、他者を引き合いに出して説得するのは止めましょう。

3.ネガティブな引き止め

「今のスキルじゃ他でやっていけないよ」

「転職するとしてももっと実績出してからにした方がいいよ」

こんな引き止め方も絶対にNGです。

「心無いことを言われたことを見返したい!」という思いから転職の意思が固まってしまう可能性もありますし、良かれと思っての指摘だったとしても気分の良いものではないでしょう。

仮にその一言で退職を踏みとどまったとしても、「あのとき言われたあの言葉」として本人には残るでしょうし、基本的に退職の引き止めで強い言葉を使うのは避けた方が良いですね。

オススメの退職の引き止め方

ここからは反対に「こう引き止めると退職を踏みとどまる可能性が高いですよ!」というオススメの引き止め方について話したいと思います。

話し方やコミュニケーションの取り方を意識するだけで取り入れられる内容なので、よかったら参考にしてみて下さいね。

1.会社の立場を置いて、一個人として話す

退職の引き止めは基本的に直属の上司や管理者が行うことが多いと思います。

その際、『会社として』『上司として』辞めてほしくない。と伝えていませんか?

勿論、会社や上司から必要とされるのは光栄なことですし嬉しいことです。

ですが本当に嬉しいのは、『普段仕事仲間として接している関係性や立場を抜きにして、一個人としてあなたと一緒に働きたい。』と言われることです。

「仕事のパフォーマンスだけじゃなくて自分の本質をきちんと見てくれているんだ」という気持ちにもなりますし、上司にそんな風に言われると「認められた」という気持ちになりませんか?

働くモチベーションは人によって様々ですが、やりがいや承認欲求が得られるというのは誰にとっても働く上で重要な要素です。

そして、退職を検討している人が踏み留まる一番の理由は「これだけ必要としてくれるならもう少しここで頑張ってみよう!」です。

そうやって再度気持ちを奮い起こすには口先の言葉ではなく、一個人としての想いを正直にぶつけるほうが響きますよね。

2.ポジティブな表現で話す

退職の相談や引き止めはセンシティブな内容なので、ついつい暗いトーンになりがちです。

ですができる限り明るいトーンやポジティブな言葉を選んで話すことを心がけましょう。

イメージとしては、「引き止めたいけどのが本音だけど、〇〇さんの選んだ選択を尊重するし応援するよ!」というニュアンスですね。

コミュニケーションというのは、声のトーンや表情、言葉選び一つで聞き手の印象が大きく変わります。

退職を引き止めるということは、引き止めたい相手に好印象を抱いてもらうのは大前提ですよね。

そのために無理にヨイショしたり媚びる必要はありませんが、退職を踏みとどまってもらうよう説得したいのなら、少なくとも聞き手が心地よいと感じるコミュニケーションを図ることが大切です。

\ 副業で広告運用を学びたいなら『年収チャンネル』でお馴染みのココがオススメ! /

まとめ

以上、【オススメの方法とNGを説明!】退職を引き止めたいならこうやって引き止めて!でした。

この記事を読んでくださっている方の多くは、今「退職希望者を引き止めたい!」という状況にあることでしょう。

ですが大前提として、退職の引き止めというのは基本的には成功しません。

なぜなら、引き止めたいほどの優秀な方が退職の意思を伝えるときには、相応の覚悟を持って伝えてきているからです。

それを覆すには小手先や口先の技術ではなく、もっと本質的な部分で誠心誠意ぶつかるしかないでしょう。

僕が多くの企業の採用支援を行ってきた中で、『定着率改善』という観点から退職希望者へのアプローチを考え試行錯誤した結果、至った結論がこれです。

そのぶつかり方を少しでも誤解や違和感なく捉えてもらえるよう、この記事を参考にしていただけたら嬉しいです。

このサイトでは、この記事以外にも採用課題解決のサポートになる記事を投稿しているので、よかったら覗いてみて下さいね。

この記事を読まれている方にオススメの記事をいくつか載せておきます。

なお、採用方針や採用コストでお悩みの方は『当サイトの問い合わせフォーム』や『インスタグラムのDM等』でも相談やコンサルティングのご依頼を受け付けているので、お気軽にご相談下さい。

-採用担当の教科書
-