「スーツをかっこよく着こなしたい!」
「だけど面接でスリーピースのスーツを着るのって良くないのかな?」
転職や就活の面接を前にして、こんな疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか?
この記事では、採用コンサルタントとして人事や採用担当者とやり取りをしている僕が『面接でベストを着用するのはNGなのか』について話していきたいと思います。
この記事で話す内容は以下の通りです。
良かったら最後まで読んでいって下さいね。
この記事の内容
- ベストの意味・役割
- 面接でベストはアリなのか
- 面接でベストを着ても問題ない職業
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スリーピーススーツってそもそも何?
スリーピーススーツとは、ジャケット、スラックス(パンツ)、ベスト(ジレ)が同じ素材で作られており、セットで販売されているものを指します。
一般的にはジャケットとスラックスのツーピースが主流ですが、フォーマルな印象を強めたい場合にスリーピースはお洒落で、且つ洗礼された印象になるため人気が高いです。
スリーピーススーツの場合は、ベストの一番下のボタンをあけ、ジャケットのボタンは全て外すのが主流の着こなしとなっています。
ベストの意味・役割
スーツのベストには、元々以下のような意味・役割があります。
もともとベストには袖があり、その下に着るシャツは現在と違って「下着」と考えられていた。上着を脱いだ時に下着に相当するシャツが剥き出しになることを避けるため、ベストは紳士の必須アイテムとして着用されてきた。シャツ姿を回避するにはベスト付きが原則ということが、スーツ発祥の地・イギリスにおけるもともとの発想といえる。ベスト着用はおしゃれのための要素というよりも、むしろ公共の場でのマナーやエチケットに近い考え方だった。普段は上着を着ていても、仕事をする時やちょっとした活動的な場面、あるいは暑さなどの理由により上着を脱ぐ必要に迫られることがある。そのような時でもベストさえ着用していれば、相手や周りの人に無礼と思われることはなかった。
https://zuuonline.com/archives/170706
ざっくりまとめると、
昔はシャツを見せるのが失礼だったから、いつジャケットを脱いでもいいようにベストを着ていた。ということですね。
しかし現代においては少し意味合いが変わってきており、『高級感』や『スタイリッシュなイメージ』を発揮し、相手に信頼感や重厚さを与えるという側面が大きくなってきているようです。
あと言い忘れましたが、防寒というのもベストの意味の1つですね。
転職や就職活動での面接でベストはアリなのか
結論から言うと、
面接でベストを着用するのは避けた方が良いでしょう。
「『高級感』や『スタイリッシュなイメージ』を発揮し、相手に信頼感や重厚さを与えるなら着た方がいいのでは?」と言われてしまいそうですね。
ここからは、なぜ面接ではベストを避けた方が良いかについて話していきたいと思います。
大きく分けると理由は2つです。
1.面接官(企業)によっては快く思わないことがある
前提として、ベストがビジネスシーンにおいて良い悪いというのはありません。
ですが、面接官や企業によってはベストを着用していることを「生意気」「偉そう」「TPOをわきまえていない」と捉えられてしまう可能性もあります。
また、ベストの有無が変わるだけでスーツの着こなしルールも変わります。
覚えるべきマナー・ルールが増えれば増えるほど、意識しなければいけないことも増えますよね。
更に、服装やマナーに厳しい面接官(企業)であれば、むやみに審査ポイントを増やすことにもなりかねません。
転職活動や就活では、リスクになり得るものは排除するという考え方があり、僕自身この考え方は正解だと思っています。
上記の観点で考えた時にスリーピースのスーツだからと言って加点になる可能性はほとんどなく、減点の可能性だけが残るため、ベストの着用は避けた方が無難だと言えます。
2.期待値が上がる
スリーピーススーツが相手に与える印象は、前述した通り『重厚さ』や『信頼感』です。
ですが、それがかえってマイナスプロモーションに繋がってしまう可能性もあります。
外見、佇まいから期待値が上がってしまうと、面接の中身もそれに見合った回答や受け答えのレベルを求められてしまいます。
つまり、最初から少しハードルの上がった状態で面接に臨むことになる可能性があるんです。
大柄な力士と小柄な力士がいたら、大柄な方が強そうに見えますよね。
ですが、実際に戦うと大柄な力士の方が弱かったらどう思いますか?
少し拍子抜けするのではないでしょうか。
同様に、スーツの着こなしも等身大もしくはシンプルな着こなしで抑える方が、期待値を上げすぎず正当に評価してもらえるでしょう。
面接でベストを着てもOKな職業
ここまで『面接でベストは避けた方が良い』と話してきました。
ですが、職業・業界の面接によってはむしろベストの着用が推奨されるものもあります。
下記のような職業・業界の面接であればベストを合わせたスリーピーススーツで臨むと良いでしょう。
職業・業界の例
- アパレル業界
- オーダースーツ業
- デザイン・クリエイティブ職
- 芸能関係(テレビ局は除く) など
上記で挙げた職業や業界をまとめると、芸術性やセンス、表現力を求められるものです。
こういった業界の面接は、型にはまった格好や受け答えよりも『あなたのセンス、感性を見せてみて!』というスタンスであることが多いので、個性を抑えて無難な着こなしで臨むのはかえって評価が下がってしまいます。
なのでこのような業界の面接では、最低限の着こなしやマナー、TPOをわきまえた上で自分らしさを最大限表現できる服装で臨むようにしましょう。
ただし、自分らしさを最大限表現することが目的なので、自身がスリーピースであることにこだわりがなければ勿論ベストは無しでも構いません◎
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スリーピース以外にも面接で失礼にあたるスーツは?
面接にスリーピーススーツはおすすめしない、とお話してきましたが、他にも気を付けてほしいケースがあるので紹介します。
1.スーツは無地が基本
スーツによっては薄い柄(ストライプなど)が入ってる場合は注意が必要です。
薄い柄は基本的には問題ありませんが、人によってどこまでが「薄い」と判断されるかは疑問が残ります。就活などの面接の場では基本的には無地をおすすめします。
2.シャツやネクタイの柄にも注意
面接のシーンではシャツの色は白一択です。白っぽい色(ギリギリ白)みたいなカラーもおすすめはできません。
また、ネクタイは特に色は決まっていませんが、ある程度常識の範囲で選択しましょう。(白や黒など礼服の際に着用するものはNG)
3.靴、ベルトなどの小物の色
靴、ベルトにも注意しましょう。基本的に黒以外のカラーはNGで、素材も革以外のものは避けた方が無難です。
また靴下も黒に統一しましょう。
まとめ
以上、「転職・就活の面接のスーツに【ベスト】は失礼?」スリーピースのスーツで面接はアリなのかという疑問にお答えしました。
僕も一度転職をしたことがあるのですが、アパレル業界からコンサル業界への転職だったので、「せっかくならかっこよくスーツを着こなしたいけどどれくらいキッチリした方がいいんだろう...」と悩みました。
結局、スーツはシンプルに、ネクタイをグリーンにして少し個性を出すくらいに抑えた覚えがありますね。笑
↓ こちらの記事でビジネスシーンにオススメのネクタイについて話しているのでよかったら覗いてみて下さい◎
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この記事が面接のスーツに悩む人の参考になれば嬉しいですね。
このブログでは、この記事以外にも面接や転職活動に役立つ記事を書いています。
この記事を読んでくださった方にオススメの記事をいくつか載せておくので、よかったら覗いてみて下さいね◎
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