「採用したばかりの新入社員がすぐに辞めていく...」
「早期退職者が多くて定着率が上がらない...」
特に社内の制度を整えきれていないベンチャー、スタートアップ、中小企業ではこんな悩みを抱える企業も多いのではないでしょうか?
確かに、離職率の高さというのは会社内の環境で大きく変わってきます。
ですが、そもそも採用の時点ですぐ辞める人を採用してしまっている可能性も...
早期退職しやすい人にはある程度共通点があります。
定着率を高めるには、社内の整備と同じくらい書類選考や面接ですぐ辞める人の特徴を見極めることも大切です。
この記事では、『仕事をすぐに辞める人の見極め方・特徴』について話していきます。
この記事で話す内容は以下の通りです。
この記事の内容
- 一般的な早期退職者の割合
- 早期退職しがちな人の特徴
- 早期退職する人の退職理由
- 早期退職しがちな人の見極め方
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一般的な早期退職者の割合
そもそも、すぐ辞める人が出るというのはどの業界においても珍しいことではありません。
というのも、厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると大学卒業後3年以内の離職率は32.8%、高校卒業が39.5%となっており、新卒入社の約3~4割が3年以内に退職しているからです。(参照)
また、このデータによると企業規模が小さくなればなるほど早期退職傾向は高まり、従業員数1000人以上の企業の3年以内離職率が約27%なのに対し、従業員数5~29人の企業の3年以内離職率は約53%と倍近い数字になっています。
つまりどんな企業でもある程度の早期退職は起こっており、特に事業規模の小さな企業であればあるほどそれは避けられないものでもあります。
そんな状況下で定着率を高めるには、企業としての魅力を高めると共に、採用段階で早期退職傾向の有無を見極めることが大切でしょう。
ここからは、そんなすぐ辞める人の見極め方や特徴について話していきます。
また、「そもそも採用活動が上手くいかない...」という中小、ベンチャー企業に向けて、企業規模に合わせた採用ロードマップも話しているのでよかったらこちらも読んでみて下さいね。
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早期退職しがちな人の特徴&退職理由
仕事をすぐ辞める人には共通する特徴があります。
ここからはその特徴と、主な退職理由について話していきます。
まず、仕事をすぐに辞める人には以下のような特徴があります。
仕事をすぐにやめる人の特徴
- 集中力がない
- 上昇志向が強い
- 熱しやすく冷めやすい
- 何事も見極めや判断が早い
- 何事にも興味や関心が薄い
- 能力に対して自己評価が高い
- 粗探しをするのが好き・上手い など
なんとなく想像できるものが多いと思いますが、『上昇志向が強い』のような一見プラスに感じる特徴もありますね。
先ほど挙げた特徴の多くはプラスにもマイナスにもなりえるものです。
早期退職というのは、このような特徴が『プラスに働く』と判断して採用したものの、実際にはマイナスに作用して辞めていくというケースが多くあります。
例えば、『上昇志向が強い』であれば、「意欲的にバリバリ頑張ってくれそう!」と思って採用したものの、その熱量に周りがついていけず孤立しすぐに辞めるなんてことも...
これはどちらかというとポジティブな例ですが、よくあるのは以下のような退職理由なのではないでしょうか?
1.思っていた仕事と違った・成果が出なかった
求人票や面接で具体的な業務内容を知った上で入社したにも関わらず「思っていた仕事と違ったんで...」という理由ですぐに辞める人は意外と多いものです。
企業側からすると「きちんと説明したじゃん...」と思ってしまいますよね。
ですが、この『思っていた仕事とは違う』にはもう一つの意味があります。
それは、『思っていた成果が出なかった』です。
「自分ならこれくらいの成果は出せるだろうな」と思っていたにも関わらず、ふたを開けてみると成果が出なかった人の退職理由でも「思っていた仕事と違う」はよく使われます。
どうすれば成果が出るか分からない焦り、成果が出ない=楽しくない、想定していた昇進や昇給も望めないという負のループに陥り、退職を決断するものの、「成果が出ないんで辞めます」とは恥ずかしくて言い出せずに「思っていた仕事と違ったので...」と理由を作ってすぐに辞める人も多いですね。
2.考えが変わる
転職活動中は普段と異なったアドレナリンが出ることもあります。
なので「今まではのんびり働いてきたけど、次は心機一転バリバリ働ける仕事をするぞ!」と意気込んで転職したものの、入社してほとぼりが冷めたら「やっぱりのんびり働いてる方が楽でいいかも...」とすぐ辞めるする人も多いのです。
転職活動中の求職者というのは「現状を変えたい」「これから何でもできる」という前向きかつ前のめりなマインドを持っています。
このマインドこそが転職活動における推進力に繋がるのですが、残念ながら転職活動の終了と共にこのマインドも落ち着いてしまう人も多いんです。
性格的に熱しやすく冷めやすい人は、特にこの傾向が強いので要注意が必要ですね。
3.社風が合わない
中には「入ってみたら入社前に感じていた社風と違っていた...」という理由ですぐに辞めていく人もいます。
これは正直、企業側の責任と半々だと思いますね。
企業も面接や職場見学では多少体裁を気にしたり、志望度を高めてもらおうと普段より良く見せようとする部分もあるのではないでしょうか。
それ自体は否定しませんし、ごく自然なことだと思います。
ただし、実際とあまりにも乖離したものを見せるのは、結局早期退職に繋がってしまうのでNGです。
また、人事による社風の説明と現場の雰囲気が違うというのもよくある話です。
悪気や他意なく事実と異なる社風を話してしまい、結果的にミスマッチから早期退職に繋がるというケースもあります。
4.人間関係が上手くいかない
同期や上司との人間関係が上手くいかずにすぐに辞める人も多くいます。
1週間のうち約5日も一緒に過ごすので、人間関係が上手くいかないと会社に行きたくなくなりますよね。
人間関係が上手くいっていない従業員を見つけた場合は、相談をした上で、他の部署に異動してもらったりすることで、早期退職を防げる可能性があります。
5.残業や休日出勤が多い
入社して早々に時間外労働が多い場合は早期退職を考える理由になりやすいでしょう。
毎日仕事のことを考える時間しかないと、精神的に病んでしまう可能性もあります。
ノー残業デイを作るなど気分転換をできる環境を会社が作ってあげることが大切です。
営業成績が良くなかったり、仕事が溜まっている場合、定時に上がることに後ろめたさを感じて毎日遅くまで残ってしまいがちになるため、会社側からの気遣いも必要になります。
6.給与が少ない
労働に対して給与が少ない場合は早期退職者が出てしまう可能性があります。
そのため、結果を残した人は積極的に給料を上げるようにしましょう。
従業員のモチベーションアップにも繋がりますし、仕事をすぐ辞める理由をしっかりと把握することが早期退職を防ぐことに繋がります。
早期退職しがちな人の見極め方
ここまで『すぐに仕事を辞める人には共通した特徴がある』と話してきました。
ここからはその見極め方についてです。
書類選考や面接において、これから話すポイントを見れば早期退職傾向の一つの判断指標になることでしょう。
まず、わざわざ言うまでもなく見るべきポイントがこちら。
早期離職傾向の判断ポイント
- 年齢に対して経験社数が多くないか
- 在籍1年以内の短期離職歴がないか
そしてここから話す3つのポイントについては、それぞれ詳しく話していきます。
1.社歴に意図やストーリーを感じるか
20代中盤以降になると、複数社経験している人というのは珍しくありません。
ですが、業界や職種があまりにもバラバラな場合は要注意です。
なぜなら「あれをやってみよう」「こっちをしてみよう」と好奇心や一時の熱量で仕事選びをしている可能性があるからです。
キャリアに統一性、一貫性がない場合には、「なぜ様々な業界に飛び込んでいるのか」を確認しましょう。
そこでストーリーを感じられなかったり、理にかなった説明がなければ短期離職の可能性が高いと判断することもできます。
2.退職理由が他責になっていないか
『自責思考』と『他責思考』という考え方があります。
『自責思考』は、物事や事象の原因が自分にあると捉える思考です。
『他責思考』は、反対に物事や事象の原因が他者や周囲にあると捉える思考です。
これまでの退職理由が他責思考の場合、成果が出ないことや周りに馴染めないことを環境のせいにして早期退職してしまう可能性があります。
思うようにいかないことがあっても自分の責任と捉え、改善策を考えられる自責思考を持つ人を採用することが大切です。
3.転職軸が待遇や労働条件になりすぎていないか
どの求職者もより高待遇な環境へ転職したいと考えています。
ですがあまりにもその意識が強すぎると、お金や待遇だけの薄く浅い結びつきになってしまうため、何か些細な出来事がきっかけですぐに辞められてしまう可能性があります。
何か問題があったり、困難にぶつかったときに踏ん張ってもらうには、お金や待遇などのメリットではなく人間関係や愛社精神など本質的な部分が必要です。
とはいえ選考時点で愛社精神を持ってもらうことは難しいと思うので、今までの経歴や面接でのやりとりから、情に厚いのか、義理や人情を重んじるのかなどを読み取ることが大切ですね。
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まとめ
以上、【早期退職を防ぐためには?】仕事をすぐ辞める人の見極め方とその特徴を一挙解説します!でした。
早期退職を減らす、定着率を上げるというのは、どの企業も命題ですよね。
特に少数精鋭で経営している企業にとっては1人退職するだけでも大きな負担になるはずです。
もちろん、早期退職が相次ぐ場合には企業の内側から見直す必要がありますが、そもそも採用段階である程度見分けられればリスクを抑えることができます。
そのような悩みを抱えている人(企業)にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいですね。
なお、このサイトでは、この記事以外にも効果的に採用活動を進めるポイントや、採用課題解決のサポートになる記事を投稿しているので、よかったら覗いてみて下さいね。
この記事を読まれている方におすすめの記事をいくつか載せておきます。
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