「高卒でもコンサル業界を目指したい!」
「そもそも高卒でコンサルになるのは可能?」
この記事ではそんな悩みを抱える人のために、『高卒でもコンサル業界に転職は可能なのか』『目指す時に気をつけるポイント』について話したいと思います。
僕自身、高卒でアパレル企業に就職し、その後20代半ばで採用コンサルティング企業に転職しています。
そのため、高卒でもコンサル業界へ転職することは可能です。
基本的にコンサルタントになるために特別な資格や学歴は必要ありません。
昔は大卒以上でないと入れない企業が多かったですが、昨今は高卒でも入れる企業も増えてきています。
今キャリアで悩んでいる人は今回の記事を読んで転職活動の参考にしてみて下さいね。
今回話す内容は以下の通りです。
この記事の内容
- 高卒でコンサル業界に入るのは険しい道のり
- コンサルタントの仕事内容
- 高卒でも目指せるコンサルタントの種類
- 高卒でコンサル業界に転職する時に有利な資格
- 高卒でもコンサル業界に向いている人の特徴
- 高卒のコンサル転職への具体的なステップ
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高卒でコンサル業界に入るのは険しい道のり
冒頭で高卒でもコンサル業界に転職することは可能とお伝えしましたが、その道のりは決して簡単ではありません。
コンサルタントは幅広い知識や専門的な知識が必要になるため、学業を得意とし、勉強することに慣れている大卒を採用するのが一般的です。
また、他の職業に比べてコンサルタントは給与水準も高いため人気の職業です。
そのため、高学歴の人が集まりやすい傾向にあり、競争率が高くなります。
これらの理由から高卒でのコンサルタントへの転職は険しい道のりとなります。
とはいえ、決して不可能ではありません。
次章で高卒でコンサルタントになるための方法をお伝えしているのでぜひ参考にして下さい。
コンサルタントの仕事内容
「問題解決のサポート」と言ってもイメージしづらい人も多いかもしれませんね。
具体的なサポートの内容としては下記のような業務を行うことが多いでしょう。
具体的な業務内容
- 戦略の立案
- 業務の改善
- ITシステムの導入
- 人事や財務の管理や制度設計
一見、業務の幅が広く難しそうに感じるかもしれませんが、その通りです。
コンサルティングという仕事は簡単ではありません。
コンサルティングを依頼する会社は「その問題のプロに相談することで何とかして問題を解決したい」と考えています。
だからこそ求められる能力や知識も『プロ』にふさわしい専門性を持っていなければなりません。
コンサルタントに求められるスキル
求められるスキルは多岐にわたりますが、特に重要なのは、『論理的思考能力』『問題解決能力』『コミュニケーション能力』でしょう。
また、業界や専門分野に関する深い知識も不可欠です。
高卒であってもこれらのスキルを身につけ、自分の得意とする専門分野を伸ばすことでコンサルタントとしてのキャリアを築くことが可能です◎
また、コンサルタントはその職業柄、40代以上のミドル世代でも需要が多く転職しやすい業界です。
今はスキルがないという人も中長期的に目指せる職業でもあります。
高卒でも目指せるコンサルタントの種類
コンサルティングと一口に言っても、様々な種類のコンサルティングがあります。
人事の経験があれば『人事コンサルタント』、経理の経験があれば『経理コンサルタント』というように、自身の経験や得意が活かせる分野を見つけることが大切です。
コンサルティングの分野は多岐にわたりますが、高卒の方も目指せるコンサルタントには以下のような種類があります。
経営コンサルタント
企業の経営戦略の立案や業務改善提案など、経営全般に関するアドバイスを行います。
高卒者がこの分野で活躍するためには、実務経験を積んで業界知識を深めることが重要で、中小企業診断士のような資格を取得することで専門性や信頼性を高めることができます。
ITコンサルタント
情報技術を活用して企業の課題を解決するための提案や、システム導入のサポートを行います。
この分野ではIT技術やプログラミングの知識が必要ですが、独学や教材で知識を身につけたり、エンジニア職の経験を活かすことで高卒でも活躍の場を広げることが可能です。
人事・労務コンサルタント
人事制度の設計や労務管理、組織開発など、人材に関する課題解決をサポートします。
この分野では労働法規や人事制度に関する深い知識が求められますが、人事や労務の経験、資格などを活かすことで専門性を示すことができます。
財務・会計コンサルタント
財務分析や経理業務の効率化、税務対策など、企業の財務に関わるアドバイスを行います。
この分野では日商簿記検定や税理士などの資格が活かせるほか、経理や財務としての経験を活かすことで専門家として活動できます。
ここまで4種類のコンサルタント職を挙げましたが、どのコンサルタントになるにも大切なのは学歴よりも専門性です。
ただ、確かに外資系や大手のコンサルティングファームは『大卒以上』という学歴基準を設けている場合もあるため、高卒者がまずはじめにチャレンジするべきコンサルティングファームはベンチャー、中小規模になるでしょう。
そこでコンサルタントとして経験と成果を得て、規模の大きなコンサルティングファームへの転職や独立という流れが一般的ですね。
実際僕も、アパレル企業→採用コンサルティング企業(ベンチャー)→採用コンサルタントとして独立という流れです。
高卒でコンサル業界に転職する時に有利な資格
コンサル業界への転職で大切なのは学歴よりも専門性だと先ほどお話ししました。
その『専門性』を高める、もしくは高いことを証明するには2つの方法があります。
それは『実務経験』と『資格の取得』です。
実務経験はそのままの意味で、実際に実務を通して知識や経験を深めることです。
例えば、経理業務を1年行っている人と5年行っている人では後者の方が経理において高い専門性を持っていると考えられ、経理コンサルタント職の選考を受ける際には有利に捉えられるでしょう。
そしてもう1つの判断基準になるのが資格の取得です。
特に高卒者の場合、企業は学習力や学習意欲の有無を懸念しやすい傾向にあります。
資格を取得することは、専門性の高さも証明するとともに、学習力・学習意欲の高さを証明することができます。
高卒で何のコンサルタントを目指すか次第で有効な資格は変わってきますが、一例を紹介したいと思います。
中小企業診断士
中小企業診断士は、日本における経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。
資格試験は、経済産業省が主催しており、経営に関する幅広い知識が問われます。
試験科目には、経営理論、マーケティング、財務・会計、人事・労務管理、法務、情報システムなどがあり、これらの科目を通じて企業経営における複合的な問題解決能力が求められます。
日商簿記
日商簿記検定は、日本商工会議所が主催する簿記知識のレベルを測る検定試験です。
この検定は、企業の会計業務に必要な知識と技能を認定するものであり、経理・財務分野でのキャリアを目指す人にとって、その能力を証明する重要な資格となります。
日商簿記検定には、1級から4級までのレベルがあり、レベルが上がるごとに要求される知識の深さや範囲が広がります。
4級は初級レベルで、基本的な簿記のルールや仕訳の方法を学びます。
3級ではもう少し複雑な取引の記帳方法や決算処理について扱います。
2級は中級レベルで更に高度な会計処理や財務諸表の作成について学びます。
1級は上級レベルで、企業会計の全般にわたる高度な知識が求められます。
履歴書に記載して「おっ、簿記持ってるのか」と思われるのは2級から。
1級を持っていると財務・会計・経理領域においてはかなりレベルが高いと思われるでしょう。
ビジネス文書検定
ビジネス文書検定は、ビジネスシーンで必要とされる文書作成能力を認定する資格です。
ビジネス文書検定は、文書の基本ルールやフォーマット、ビジネスコミュニケーションにおける礼儀・マナーを網羅しています。
検定試験では、実務で直面するような文書作成のシナリオが出題され、その場面に応じた適切な文書を作成する能力が評価されます。
ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する情報技術者試験の一つで、IT分野における中長期的な戦略立案やシステム全体の設計能力を認定する資格です。
ITストラテジスト試験では、ITシステムの戦略立案、システム企画、プロジェクト管理など、情報システムの企画・提案から実現までを総合的に担う能力を測定します。
試験内容は、IT戦略、システム戦略、技術戦略、経営戦略といった幅広い分野に及びます。
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高卒でもコンサル業界に向いている人の特徴
どんな仕事にも向き不向きがあるように、コンサル業界にも向き不向きはあります。
ここからは高卒でもコンサル業界に向いている人の特徴についてお話ししたいと思います。
1. 自己分析能力が高い
コンサルタントとして成功するためには、自己分析能力が非常に重要です。
自身のスキルセット、経験、知識のレベルを正確に把握し、どのようにそれらをクライアントのために活用できるかを理解する必要があります。
また、コンサル業界は常に新しい知識をインプットする必要があるため、「自分には何が足りていないのか」「どんなインプットが今の自分に必要なのか」を客観的視点で判断するためにも自己分析能力は必要となるでしょう。
高卒者であっても、この能力が高ければ、コンサル業界でのキャリアを積み重ねていく中で大きな強みとなります。
2. 適応力と学習意欲が高い
「課題解決のサポートをする」という仕事の特性上、その課題解決の方法は常にアップデートが必要です。
そのため、コンサル業界は常に変化しており、新しい技術や理論が次々と登場します。
適応性が高く新しい知識を積極的に学び続ける意欲を持つことが、業界で生き残り成功するために不可欠です。
この能力に関しては、高卒者でありながら専門性の高い資格を取得していたり、コンサルティング業界へ飛び込もうとしている姿勢を上手く訴求できれば、『高卒者』という点がむしろ説得力を生み出してくれる可能性もあります◎
3. 数字意識と実行力が高い
優れたコンサルタントかどうかの評価は、企業の課題を解決できたかどうかで決まります。
そして「課題解決できたか」を判断する指標のはほとんどの場合、数字です。
設定した目標に対してコミットし、計画を実行に移す力があり、問題に直面した際に他人に頼ることなく自ら解決策を見つけ出すことが大切です。
コンサル業界では、自ら目標を設定し、それを達成するために積極的に動ける人材が何より求められます。
4. 明確なキャリアビジョンがある人
高卒でコンサル業界で成功する人の多くは、自分のキャリアに対して明確なビジョンを持っていることが多いです。
特に高卒者の場合、教育背景に関係なく、明確な目標とそれを実現するための計画を持つことが成功への鍵となるでしょう。
キャリアビジョンを持つことで、以下のようなメリットもあります◎
キャリアビジョンを持つメリット
- 目標に対する進捗確認ができる
- モチベーションの維持に繋がる
- キャリア選択の精度が高まる など
つまり、キャリアビジョンを持つことで目標とするキャリアの形成が最高効率で進めることができます。
高卒のコンサル転職への具体的なステップ
ここまでは『コンサルとはどんな仕事か』『どんな資格が転職で有利に働くか』『向いている人の特徴』について話してきました。
そして、ここからは最後のトピックとして『高卒者がコンサルタントになるための具体的なステップ』をお話ししていきたいと思います!
まずはじめに、ざっくりとステップを分けると以下のような4ステップになります。
高卒者のコンサル転職ステップ
1. 自己分析と方向性決め
2. 実績作り(実務経験&資格取得)
3. コンサル企業選び
4. 転職活動対策
ここからそれぞれ詳しくお話ししていきますね。
1. 自己分析と方向性決め
まずは自分が何の専門家として活動したいのか、またはできそうなのかを考えてみましょう。
自分自身が興味がある分野、経験がある分野などを中心に、様々な業界や職種ついての理解を深めることも大切です。
ある程度方向性が絞れたら、『その業界の現状』『将来のトレンド』『直面している課題』などを把握し、「自分ならこう解決する」という練習をしてみると良いですね。
2. 実績作り(実務経験&資格取得)
ここが一番重要なポイントです。
実務経験を通じて、理論だけでは学べない現場のスキルや視点を身につけることができます。
また、実際のビジネスシーンで直面する様々な課題に取り組むことで、問題解決能力を高めることができるでしょう。
そして、同時進行で資格取得も進められると更に転職成功確率は上がります。
実務と資格の方向性が合っていれば現職で活かすこともできますし、基礎知識が備わっている状態でスタートできますね。
転職において『十分経験がある』と判断されるのは実務経験2年以上が相場でしょう。
コンサルタントという専門性が価値に直結する職業の場合、3~5年前後の経験があると良いですね。
3.4. コンサル企業選び~ 転職活動
方向性を決め、専門性を高めたら、いよいよ転職活動開始です。
最近はコンサルティング事業を行っている企業もかなり増えてきたので、企業ごとの強みや特色をきちんと見極めることが大切です。
企業選びや、転職活動を一人で進めるのに不安がある人はコンサル業界に特化した転職エージェントを活用するのもおすすめです。
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まとめ
以上、【高卒から始めるコンサル業界への転職ガイド】必須スキルと成功の秘訣は?でした。
高卒者がコンサルタントとして成功するためには、専門知識の習得、資格取得、そして実務経験の積み重ねが大切です。
常に学び続け、自己成長に努めることが、この競争の激しい業界で生き残り、成功するための鍵と言えるでしょう。
僕も経歴を見れば高卒者のコンサルタントです。
しかも前職はアパレルの販売員という、転職に活かせるスキルが少ない職種からの転職でした。
今振り返ると、ターニングポイントになったのは完全に企業選びでした。
販売職で培ったコミュニケーションスキルを評価され採用いただいたのですが、そのおかげで独立して現在があります。
今、高卒でコンサルタントを目指している方々も、この記事を参考に、コンサル業界に飛び込んで成功される方が少しでも増えたら嬉しいです◎
なお、転職活動や仕事探しでお悩みの方は『当サイトの問い合わせフォーム』でも受け付けているので、お気軽にご相談下さいね。
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